王滝SDA。嵐の中を漕ぎ進む。

 天気予報もレーダーも、雨模様。九州の沖には台風が近づいていました。
 高知からはるばる長野にドライブして、百草丸だけ買って帰ることになるのは心配です。

Cycling Shop ヤマネ のブログ-駐車場はどろどろに。

 でも着いた会場には、たくさんの人や車。しっかりキャンプが張られていました。エントリー受付に行くと、競技説明が始まるところです。

Cycling Shop ヤマネ のブログ-大会ステージ。
Cycling Shop ヤマネ のブログ-競技説明。

 この悪天候にも、これだけの人が集まっていました。
 100kmのクラスに600人ほどの申込、実際にスタートしたのは450名ほどだったようです。それでも大所帯!臨時のショップや、メーカーのテントが並んでいます。売りは各社とも29インチのようです。特に王滝にぼっちり!とのことでした。コース取りを細かく気にしなくて良いし、林道の凹凸ぐらいなら大径タイヤでほとんど吸収できるようです。
 ちょうど知った人にテントに誘っていただいて、山中の暗闇のパーティーが始まります。ハメを外しすぎる人もなく、夜の9時にはみんな寝袋の中へ。明日は6時にスタートですから、これでも朝の3時に向けては遅いくらいかもしれません。

Cycling Shop ヤマネ のブログ-早朝。

 そこそこ明るくなるのは、4時をまわるくらい。見えなかった奥の山には残雪が見えます。
 ただでさえ本州の山の中、ベース標高で899mですから、高知での3月の晴れた日より涼しいぐらいです。そして台風の迫る、雨と風。レイヤリングの検討に時間が掛かりました。カッパを着て登るには熱い。しかし、高度が上がって稜線の方に出れば、間違いなく体感温度は下がります。しかもとにかく雨です。
 夏用ロングスリーブの下着、に夏用の半袖ジャージ、ウインドブレーカー。ビブショーツにレッグウォーマー。この後、走った日中の気温は14℃。終わってみれば、この組み合わせでもギリギリなほどでした。体幹部だけでもカッパで守ると良いようですね。ゴアテックスなどの完全防水でなくても、あえて半袖、膝丈のサイクリング用レインウェア。もしくは100円ガッパをラフに使ってもいいのでしょう。

Cycling Shop ヤマネ のブログ-スタート後ろの方。

 早い人は4時から並ぶようです。自分がゆっくり着いた頃にはほぼ最後尾でした。しかし、この人数でこの奥深い山に突入していくのは初めてです。序盤は6kmほど舗装路なので、林道に入る頃には多少前に上がって、集団での登りを楽しめそう。と思っておりました。

Cycling Shop ヤマネ のブログ-スタート前の方。

 人数だけでなく、いろんな自転車が並びます。フリーライドバイクや、シングルスピード、SURLYのPUGSLEYという、雪用の超ファットタイヤ!?の人もいました。3.7インチタイヤって…。逆に小径車の人もいます。あれでガレ場を登ったり降ったり…。ちなみにこの人たちとは後ほど抜きつ抜かれつ、みんな普通に速かったです。やっぱり大事なのはエンジンと、愛車への気持ち…?!

Cycling Shop ヤマネ のブログ-舗装路をいく。

 序盤は広い舗装路を行きます。スタート直後、センサーが動かず、電池交換に戻っている間に誰もいなくなっていたので、ひとりでぶらぶら走ります。集団で走らないと、なによりコースが分からない…!。ちょっと間違えつつも、林道に入ると、追いつき始めました。

Cycling Shop ヤマネ のブログ-林道に入る。
Cycling Shop ヤマネ のブログ-高度が上がる。
Cycling Shop ヤマネ のブログ-道が険しくなる。

 集団はなんとなくの2列になって進んでいきます。最初の登りでも、すでにパンクしている人がいます。ちょっとずつ険しさを増していきます。高度が上がり、向こうの斜面が見えてきます。なかなか遠いぞ…!。
 晴れているととっても景色が良いそうです。この雨では谷一つ分の景色しか見えませんが、それでも、山の深さが分かります。第1CPはだいたい三分の一の地点、この辺りまでは、まだ雨が小降りで、大したトラブルもありませんでした。

Cycling Shop ヤマネ のブログ-向の斜面へと続く。
Cycling Shop ヤマネ のブログ-プールの滑り台のよう。

 第2CPを抜けると、なんだかとっても怪しくなってきます。最初のアスファルトは茶色い水で覆われています。3分の2をすぎて、5時間以上はたちました。長い休憩を入れて、おにぎり食べたり、オイルを差したり、寝てみたり。この頃から、低体温症を自覚します。少し震えがきたのです。休憩中はずっと非常用のツェルトを被っていました。無いと留まっていられないほどになってきました。
 そして、路面状況がさらに悪くなります。ガレ場の下りに、さっき流れていた水がそのまま流れ込んでいます。ここで温存していたブレーキパッドが一気に無くなりました。道端で交換していると、先程の小径車や、フリーライドバイクのお兄さん。メイドバイ東洋フレームのリッチーの人もがっつり横を駆け下りていきます。あの人もVブレーキなのにすごいなあ。
 震える手で、交換もままなりません。ピンを抜いて、無くさないように注意します。

Cycling Shop ヤマネ のブログ-激流下り、。
Cycling Shop ヤマネ のブログ

 下ったらまた登り、登りも川になっていました。
 「こんなコンディションで走れることはないぞ!!」
 まわりのマウンテンバイカーたちは、さすが、王滝の挑戦者だけあって、覚悟と感覚が一般人とは全然違うようです。泣きそうになっている人がほとんどいません。
 この嵐の中、この距離まで到達する人たちは、もう自分を確立しているんだろうなあ。セルフディスカバリーアドベンチャーではCPと主な分岐以外では、スタッフを見かけません。リタイアする場合も自走で戻るのが基本です。上位組はすでにゴールしている後半の時間帯、完走を目指す走り手の回りはだんだんと人が減り、孤独なレースとなっていきます。

Cycling Shop ヤマネ のブログ-第3CPを後にして。

 そして、最後の第3CPへと辿りついたのですが、ここで自分のレースは終わりました。
 「この先の橋が流されて通過できないので、ここで終了です!」
 とのことでした。さすがアドベンチャー…。
 トップはたったの5時間でゴールし、70名ほどは完走できたようです。途中リタイアも多々出たようですが、このコンディションの中、大会は無事終了したのでした。
 秋の王滝は富士見のJシリーズとかぶってしまうので、また来年の王滝に再挑戦したいと思います。
 一人で長野往復はだんだんきつくなってきたので、誰か、一緒に巻き込みたいとも、思います。
 王滝村は昔、サイクリングのメッカであったらしいのです。今回はMTBのレースで木曽の山を走りましたが、いつかキャンピングを組んで、この山を走り抜けるのも良いなあとも思うのでした。
 梅雨が始まっていました。次週の壱岐CFはさて、どうなったのでしょうか??

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雨上がり、J3吉備高原MTB。

5月の22日はいろんな予定が入れ替わり、結局その日の朝に着いたのは岡山県の計画都市。吉備高原町の住宅街のブロックを抜けた先にコースが常設されています。

$Cycling Shop ヤマネ のブログ-受付、試走前の朝。

 雨が降りしきる真っ暗な中で出発したのでどうなることか心配でした。去年や一昨年のブログなどを調べると、やはり雨でドロドロだったようです。これはむしろ、マッドコンディションでいろいろ試すチャンス!ともいえます。
 去年からだんだんと自転車の世界にはまりつつあるM下さんも愛車のゲイリーフィッシャーで2度目の大会です。前回の八幡浜ミーティングでは切り替えのミスもあり、坂を押して登ることが多かったのですが果たして…?。高知での直前練習もしたし、大丈夫大丈夫!と話しながらの準備をしていると、雨がだんだんと遠くなり始めます。
 コースはぱっと見ると特に高低差がありません。明らかな激坂は一箇所のみ。長い下りは砂利のダブルトラックです。軽く走る試走ではこのコースのキツさが分からない。それは後で気付くのです。
 さて、雨はやはり降らないほうがいいものです。試走を終えて最初のレース、一般ビギナーの応援に回ります。果たして泥のコースを攻略できるのか。
 

Cycling Shop ヤマネ のブログ-一般ビギナースタート。

 スタートは少し広く、一気に集団で加速します。コースは全体に広めで、抜ける場所は多いようです。心配は中盤にある池の周りの橋です。これが濡れて転倒が続出しました。

Cycling Shop ヤマネ のブログ-つるつる橋。

 また、登りは滑るほどでもないけれど、しっかりとトラクションを駆けないと滑りそうな按配です。

Cycling Shop ヤマネ のブログ-泥の登り道。

 M下さん、これをことごとくクリアします。なかなか!
 ただ、泥の煉られた激坂には苦労したようです。他の選手も押す人が続出です。(しかし上位の人たちは安定していました。トップの人は速すぎです…。)

Cycling Shop ヤマネ のブログ-激坂、上から。
Cycling Shop ヤマネ のブログ-激坂、下から。

 無事、ゴールするとタイヤのノブの間には赤土がねっとりと張り付いています。おつかれさまでした!!

Cycling Shop ヤマネ のブログ-ゴール後。
Cycling Shop ヤマネ のブログ-ゴール!

 その後、少しずつ空が明るくなっていきます。中国地域のジュニアの選抜を兼ねたクラスが続き、昼からJ3の登録クラスが始まりました。男子スポーツは女子のスポーツ、エリートと同時出走です。とはいえ全体にむんむんとした雰囲気の中スタートを迎えます。後ろにはついさっき話して知り合った岡山の選手、実は昔高知CTCで走っていたS石さんでした。…ライバルが増えます。
 水はけが良く、路面が乾き始めていましたが、まあ折角なのでオールラウンド系のタイヤをリアに履きました。激坂は相変わらず煉られています。これがなかなかマッドの登りで粘ってくれました。フロントは下り系のノブが大きめです。砂利の下りで楽かなあ?と思ってみたのですが…。
 件の激坂では、がっつりと踏めて、何人か抜いたり、追いついたりと出来ました。マッドの登りについて、少しだけ身についたようです。
 ただ、前半の緩~中斜の登りでじわじわと他の選手に追いつかれ、抜かれていきます。そうこうしていると、S石さんにすぱっと横をいかれます。あかん!
 踏みが重く、スピードに乗れないまま、8周を終えました。
 順位もそんな感じで。
 もんもんとしながら最後の男子エリート、エキスパートを観戦応援します。激坂で見ていると皆安定しているどころか、ダンシングですごいスピードで登っている選手もいます。それ以外の区間もスピード感が違います。こりゃあ勉強になるなあ。門田選手の最後の余裕があんなことになるなんて、面白いハプニングもありました。
 この吉備高原MTBコースは、休みどころが余りありません。休めそうな下りも、砂利では常にバランスとスピードコントロールとを求められるので、そしてそれで意外と差のつく区間でもあり気が抜けません。自分の手抜き走法では歯が立ちませんでした。
 また、フロントにはいたノブの大きさも余計だったようです。前半のスピードが乗せれないのは体力とタイヤのせいだ!そう結論付けて、高知へと帰ります。すっかり雨は上がり、夜はビアガーデンです。気が抜けて困るのはビールも同じ?…オヤジになってきた自分を楽しみつつ、一つレースを終えたのでした。